SDVスキル標準を策定し、解説書を公開しました

背景・目的
昨年5月に策定した「モビリティDX戦略」に基づき、SDV(Software Defined Vehicle)領域、自動運転などのモビリティサービス領域、データ利活用領域において、グローバル競争力を強化するためには、人材獲得・育成の取組が非常に重要です。
今後、一層取組を強化していくため、経済産業省と自動車技術会が連携し、キャリアのタスクレベルとスキルセットの明確化および体系化により、ソフトウェア人材の育成・確保を効率化する「SDVスキル標準」を策定し、その解説書を公開しました。
概要
「SDVスキル標準」は、SDV時代に必要なソフトウェア領域の技術マップとキャリア定義で構成された、人材育成・確保を効率化する共通解釈のための指標ツールです。ソフトウェア領域技術マップでは、横軸に技術/スキルの利用区分(エンジニアリング共通、ソフトウェア共通、自動車共通、機能/サービス固有)を置き、縦軸に技術/スキルを類型化(基礎技術、要素技術開発・運用技術、管理技術、ヒューマンスキル、ビジネススキル、法令・規格)した上で、それぞれに該当する技術やスキルをマトリックス表示しています。
また、キャリア定義では、個々に求められるスキルに応じて、従前のキャリアを細分化し、管理者、専門技術者、In-Car技術者、クラウド技術者、UX(User eXperience)/SDV技術者、支援技術者などのSDV開発人材区分において、ドメインスペシャリストやソフトエンジニアなど31職種のキャリアを再定義しています。


今後の方針
SDVスキル標準の公表後は、様々な企業の方々の関与を得ながら普及・活用に向けて取り組むとともに、モビリティDXプラットフォームの活動に活用していきます。
まず、当Webサイトにおいて、研修事業者等が提供する学習コンテンツと「SDVスキル標準」を紐づけて可視化していく予定です。これにより、利用者は自身が目指すロールに必要な知識やスキルが効果的に学べるコンテンツを選択、学習しやすくなります。
また、「SDVスキル標準」を習得するため、コンペティションや講座の充実等も引き続き図り、将来的にはSDVスキル標準の認定など人材獲得・育成に係る取組を強化していきます。